採用ツールの準備

★目的を達成する採用ツールの制作

ツールとは道具のこと。道具は目的を達成するために使われるモノです。例えば「地面に直径10cm、深さ5cm程度の穴を掘る場合」は、手で掘るよりスコップという道具を使うと便利です。しかし目的が「地面に直径5m、深さ5mの穴を掘ること」であれば、パワーショベルの方が効率的です。スコップも同じ穴を掘る道具ですが、後者の場合はあまり役に立ちません。「穴を掘る」という漠然とした目的ではなく、「どんな穴をどれほどの時間で掘る」という明確な目的があれば、最適なツールを選ぶことができます。効果を発揮するツールを作るためには、目的を明確にすること、その目的達成に最適な内容にすることが大切なのです。

採用ツールの制作のポイント

▼「興味」のフェーズで使うツール
目的:ターゲット学生に呼びかけ、会社への興味を喚起し、エントリーさせる
ツールの種類:就職ナビ、合説のブース集客ツールとブースの装飾、採用ホームページ、早期セミナーや会社説明会の集客ツール
※会社を詳しく説明したりする必要はありません。あくまでもターゲット学生の興味をひくことに注力します。

▼「好感」のフェーズで使うツール
目的:ターゲット学生に好感を持たせて、会社説明会に動員する
ツールの種類:就職ナビ、合説のブースでのプロモーション、採用ホームページ、早期セミナーのコンテンツ、会社説明会集客ツール
※会社に好感を持たせて「会社説明会に行ってみよう」と思わせる内容にします。会社の説明ではなく、「説明会に来ると、こんなメリットがあります」とか「説明会で○○が分かります」ということを伝え、ターゲットを説明会に集めることに集中してください。就職ナビと採用ホームページは興味と好感の両方のフェーズにかかっているので、興味をひいた上で好感を持たせる内容にします。

▼「志望」のフェーズで使うツール
目的:ターゲット学生の志望動機を高めて選考へと進ませる
ツールの種類:会社説明会のコンテンツと説明会に使うツール(映像、PPT、プレゼン、ワークショップなど)と、手渡しするツール(会社案内、入社案内、募集要項、選考案内など)
※学生は興味と好感を持って説明会に参加していますが、志望動機はまだ希薄です。会社を理解させることも大切ですが、志望動機を高める工夫を盛り込む必要があります。また情報を正確に伝える左脳ツールと、雰囲気を感じさせる右脳ツールを使い分け、説明会のプログラム(時間割)と関連づけて使うようにしましょう。

▼「入社意識」のフェーズで使うツール
目的:内定者のモチベーションを高めて辞退を防ぐとともに入社前教育につなげる
ツールの種類:内定式のコンテンツ、懇親会や研修の内容、内定者SNS、内定者に送る資料など
※内定式以前のフォローは、志望動機をさらにアップさせることに注力。頻繁にコンタクトを取り、これまでの訴求内容を繰り返し伝え、内定者の相談にのったりして、良好な人間関係づくりに努めます。内定式後は入社前教育の要素を取り入れ、ビジネスに必要なノウハウ等を提供しながら、入社意識を高めます。

※ツールのサンプルをご覧になりたい場合は、お問い合わせください。成功事例を持参して、ご説明いたします。東京 神奈川 埼玉 千葉 を中心に対応しております。
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採用計画シートの見本

スコップとパワーショベルのように、目的に合わせてツールを選んだり作ったりすることが大切ですが、たった1つの穴を掘るのにパワーショベルを買うのか、という予算の問題もあります。予算に制限がなければツールもいろいろ作れますが、効率採用ではコストを最小限に抑えることを目的にしていますので、本当に必要なツールだけを洗い出すことが大切です。STEP4まででソフト(コンテンツ)を先に考え、STEP5でハードを決めるという手順は、どれを可能にします。STEP5でまとめた採用計画シートには、コンテンツを伝えるためにどうしても必要なツールが明らかになっています。それぞれのツールの目的もそのシートに書かれていますし、ツールに盛り込むキーワードや内容も出来上がっています。ターゲットが明らかなのでデザインの方向性(色や雰囲気)なども決まっています。採用ツールは、ただ、シートに従って作ればいいだけなのです。

長文をお読みいただき、ありがとうございました。最後になりましたが、みなさまの2014年新卒採用の成功を心からお祈りいたします。